ハンドリング特性がハンドルを小さく切っても大きく切れ込んだリ、小さな力で前輪が動いて動きがクイックになっていたりすることがあります。
もちろん最適ポジションを出すために、組み合わせるステムの突き出しの長さでも、ライズ(突き出し部分の角度)でもハンドリング特性は変わります。
●試乗車や他人のバイクを借りて乗ってみると、ハンドリングの違いに違和感を感じることがあります。
自分のバイクのハンドリングに慣れてしまっているので、違和感を感じるわけですが、本当はどういうハンドリング特性が安心で操作しやすいのかを知るためにも、色々なスケルトンのバイクや、ステムの長さやライズ、ハンドルのリーチなどの設定で、乗って試してみることです。
フレームのスケルトン、ヘッドアングル、トレ―ル、フロントフォークのオフセット量、ステムの長さ、ライズ(ステムの突き出し部の角度)、ハンドル幅、リーチ、ドロップ、ブラケットの位置、ホイールのタイヤの太さ、タイヤ空気圧などでハンドリング特性が変化します。
●フレームの設計によるハンドリングの特性は、真っすぐ走っていても感じられるものですが、コーナーでより露わになることもあります。
コーナーに入るときにハンドルを切って曲がるきっかけを作り、体をコーナーの内側へバイクと一緒に傾けてコーナーを曲がると、どんどん切れ込んで行く傾向のハンドリングや、ハンドリングに落ち着いた重さのない、ライダーが意識的にハンドルを保持しないと曲がって行かない、そして、コーナーをクリアして立ち上がりで意識してハンドルを戻さないと、真っすぐへ戻りにくい設定になっているフレームもあります。
●トップチューブを短く設計していたり、フロントセンターが短い設計になっていたり、カーボンフロントフォークのオフセットの寸法を42mmとか43mmの1種類の設計で、XXS・XS・S・M・L・XLまでカバーしていると、サイズによってヘッドアングルが変わるので、ハンドリング特性がニュートラルかやや落ち着き気味の手放しでも、体のバランスで真っすぐにバイクをコントロールできるような、必ずしも扱いやすい範囲に収まらないこともありがちです。
●フレームの設計によるハンドリング特性は、気になり出すときりがないものですが、ハンドルバーの形状やリーチやドロップや幅、ステムの突き出し寸法、ステムの突き出し部分のライズ(角度)で補正できることもあります。
ドロップバーの取り付け角度やブレーキレバーのブラケットの位置でも、だいぶフィーリングが変わります。
専門知識がないと補正はできませんから、こういうことに詳しいショップへ相談してみてください。
●アルミ合金のJフィットとか、Jフィットカーボン、チネリのカーボン製のラムバーのクラシックタイプとか、新型のEC90とか試してみました。
FSAのショートリーチのクラシックタイプや3Tのカーボンのクラシックも試しました。それぞれリーチが違うので、ステムは3Tの73度ヘッドアングル対応ステムを80mm、90mm、100mm、110mmを用意しました。
●ブレーキレバーのブラケットの位置やドロップバーの下のグリップ位置を今と同じにして、ステムをリーチが短くなった分だけ突き出し寸法を伸ばしてハンドリングをダルにして、しかも、ドロップバーの上の直線部分を遠く設定しすることで、引きやすくできるメリットがあります。
クラッシクタイプのドロップ形状で、現在90mmのリーチなので、65mmリーチで25mmショートリーチのハンドルを探しました。
ステムは73度対応のトムリッチ―のWCSの110mmステムを組み合せて、ハンドリング特性を時速25〜30kmの低速でも直進安定性を感じられる組み合わせに組み換えてみました。
●タイムのアルチウムはフレームサイズXXSでトップチューブ515mmと短め、フロントセンターも575mmと短めだったと思います。
ヘッドアングルは71.5度とかなり寝ています。フロントフォークオフセット43mmで、80mm以下の短いステムと、普通のドロップバーの組み合わせだと、時速30km〜40kmでも、少しハンドリングが軽すぎる感じです。
もう少しハンドリングが重くて、真っすぐ走っている時は自転車任せで、ブレーキレバーのブラケットへ手を添えるだけで真っすぐ走ってくれるくらいが楽に感じます。
●ハンドリングの軽さを安定方向へ補正するには、何を換えればいいのか。色々方法はありますが、まずは、前への突き出しが約30mm短いショートリーチバーを選んで、ブレーキレバーのブラケットのグリップする位置を変えないために、ステムの突き出し寸法を現在より30mm伸ばす方法です。
ステムが伸びればブラケットを握って同じだけハンドルを切っても、ステムの突き出し部分の切れ角が小さくなります。
リーチが10mm短くなって、ステムを10mm長くしただけでもハンドリング特性は安定傾向になります。手をブラケットへ添えるだけで直進をキープしやすい設定になります。
●ステムのライズを突き出し部分が水平になる、72度や73度対応のステムを選ぶことです。
一般的なアヘッド小物用のステムの突き出し部分は約6度前上がりです。水平になることでハンドリング特性が安定方向になります。それでもハンドリングが軽すぎると感じるライダーは、68度などの前下がりのステムを採用するとさらにハンドリング特性が安定傾向になります。
ステムを伸ばせないライダーが直進安定性に不安を感じたら、前下がりの短いステムが50mmから用意されています。
●それでもまだバイクの直進安定性を強くしたい場合は、ドロップバーの取り付け角度を見直して、ドロップバーの肩の部分を水平かやや前下がりのスロープにして、ブラケットをやや下げて設定すると安定傾向になります。
もうこの当たりの微妙なセッティングの調整は、フィッティングの知識のあるプロに任せるしかありません。ブラケットとドロップ部分の作るスロープが、手の平にフィットして手首にも腕にもストレスにならず、しかもブラケットが低い位置になるセッティングです。
ではでは