2009.06.15 Monday
藤下さんの「自転車生活」VOL.49
■西選手が関東選手権2位で日本選手権出場権を獲得
●先週の51.5kmの天草トライアスロン大会から続いて、埼玉県・栃木県・茨城県の県境にある渡良瀬遊水地での関東選手権トライアスロン大会に臨んだ西選手をウオッチングしてきました。
関東選手権は10位までにお台場で開催される日本選手権トライアスロンへの出場権を獲得できます。
●西選手は、春先から脚に違和感を感じてのレース出場ですが、かなり頑張っていました。
スイムはトップはスイマー出身の浅沼選手で20秒差、2位でフィニッシュした大田選手とは5秒の差でしたが、バイクをスタートしてすぐに3人の集団になりました。
3選手の中ではバイクが得意の西選手は集団をリードしていました。
●渡良瀬遊水地のバイクコースは、人造湖の周囲の道路を周回するコースで、必ず追い風と向かい風、その中間は横風と言う状態です。直線的なコースレイアウトなので、ドラフティング走行しながらDHバーポジションも使います。
●エアロダイナミクスの効果を測定したデータによると、DHバーポジションで走ると先頭に出た場合、3人の集団は時速40kmで走っているので、2〜5%ほどの空気抵抗を軽減できます。
時速にすると約1〜2km分のパワーセーブになります。
●ところが、ドラフティング走行の空気抵抗の軽減を測定したデータでは、パワーセーブ効果はもっと大きく、1m〜3mの間隔で真後へ付いて走ると、約30%(時速12km)〜10%(4km)のパワーをセーブして一緒に走れるという、プロレーシングチームによる実証データがあります。
ドラフティング走行のパワーセーブの効果の方がはるかに大きいのです。
●後へ付いて走るライダーは、ドロップバーのブラケットかドロップバーの下を持った状態にDHバーポジションから持ちかえた方が、安定した走行ができますし、ブレーキレバーを引いてスピードコントロールしやすい状況での走りになります。
DHバーポジションから持ちかえた方がハンドリングが安定してリラックスして走れます。空気抵抗軽減はドラフティング効果の方が大きいので、持ちかえるべきでしょう。
●ドラフティングが許可されている51.5kmトライアスロンでは、集団の先頭を走る選手はDHポジションでスピードをキープします。
関東選手権のレース展開としては、後の選手が大きな集団を作ることができませんでしたので、このまま3人の逃げが決まる可能性が大きく、集団のスピードを落とさないためにはイーブンに先頭交代する必要があります。
●スイム得意の選手が多くなる蒲郡大会では、トップ集団が大人数になる可能性もあります。そうなると逃げの可能性も増しますが、蒲郡のバイクコースは直線的で直角コーナーやUターンがあります。
でも、このコースは平坦で大集団での走行が有利に働くはずです。
●スイム得意の選手の5〜6人の集団の場合の「逃げ切るか」の判断が難しいのです。後続の追い上げ集団はより大人数になる可能性があるからです。
小集団では1人が空気抵抗を引き受ける時間が長くなり、それがランへ影響するダメージとなりやすいのです。
●よほどバイクで余裕があるならスイムで開いた間隔を保って逃げ切ることができますし、メンバーによっては後続集団との間隔を開いて逃げ切ることもあります。
しかし、ほとんどの場合は、後半以降に小集団のスピードが時速40km程度へ低下して、大集団のスピードが時速42〜45kmまで上がり、後半に追い上げて吸収するパターンになります。
●トップ集団を追い上げる集団が大人数になった場合は、直線の多いイージーコースでは、空気抵抗のダメージを効果的に分散できるので、トップ集団へ追い付くために集団のスピードを上げても、脚を温存できて有利な状況になります。
●後ろへ付いて走る選手は、この渡良瀬のコ−スレイアウトの場合、向かい風では真後に付いて走り、追い風でも真後を走ります。
横風の区間では、風下の斜め横へ付いて効率よく風を防ぎます。
●トップ集団の3人の利害は、後の小グループの選手との間隔を広げることで一致しているのですが、逃げ切ったときのラン勝負のことも考えて、少しでもライバルの体力を削っておこうと、西選手は微妙なスピードの変化で浅沼選手にゆさぶりをかけたようです。
●トライアスロンのドラフティング走行では、前方を見ながら走りたいライダーは、前走者の真後ろではなく、右か左へ走行ラインを少しずらしてドラフティング走行している選手がいます。
空気抵抗の軽減より、走りやすさを重視した走行ラインの取り方ですが、特に向かい風の区間では空気抵抗を受けて効率が悪くなります。
●バイクは3人でフィニッシュ、すぐに大田選手がリードしました。西選手も1周目で浅沼選手を抜いて2位に上がりました。
1位の大田選手が39分台、2位の西選手は41分台、3位の浅沼選手は42分台でフィニッシュしました。
●予定どおり日本選手権トライアスロンの切符を手に入れ、次のレースは6月14日のITU蒲郡です。
土曜日の夜にはボクも蒲郡入りです。西選手が新しいシディのバイクシューズを供給されたそうで、クリート位置の調整などを行う予定です。ではでは。
●先週の51.5kmの天草トライアスロン大会から続いて、埼玉県・栃木県・茨城県の県境にある渡良瀬遊水地での関東選手権トライアスロン大会に臨んだ西選手をウオッチングしてきました。
関東選手権は10位までにお台場で開催される日本選手権トライアスロンへの出場権を獲得できます。
●西選手は、春先から脚に違和感を感じてのレース出場ですが、かなり頑張っていました。
スイムはトップはスイマー出身の浅沼選手で20秒差、2位でフィニッシュした大田選手とは5秒の差でしたが、バイクをスタートしてすぐに3人の集団になりました。
3選手の中ではバイクが得意の西選手は集団をリードしていました。
●渡良瀬遊水地のバイクコースは、人造湖の周囲の道路を周回するコースで、必ず追い風と向かい風、その中間は横風と言う状態です。直線的なコースレイアウトなので、ドラフティング走行しながらDHバーポジションも使います。
●エアロダイナミクスの効果を測定したデータによると、DHバーポジションで走ると先頭に出た場合、3人の集団は時速40kmで走っているので、2〜5%ほどの空気抵抗を軽減できます。
時速にすると約1〜2km分のパワーセーブになります。
●ところが、ドラフティング走行の空気抵抗の軽減を測定したデータでは、パワーセーブ効果はもっと大きく、1m〜3mの間隔で真後へ付いて走ると、約30%(時速12km)〜10%(4km)のパワーをセーブして一緒に走れるという、プロレーシングチームによる実証データがあります。
ドラフティング走行のパワーセーブの効果の方がはるかに大きいのです。
●後へ付いて走るライダーは、ドロップバーのブラケットかドロップバーの下を持った状態にDHバーポジションから持ちかえた方が、安定した走行ができますし、ブレーキレバーを引いてスピードコントロールしやすい状況での走りになります。
DHバーポジションから持ちかえた方がハンドリングが安定してリラックスして走れます。空気抵抗軽減はドラフティング効果の方が大きいので、持ちかえるべきでしょう。
●ドラフティングが許可されている51.5kmトライアスロンでは、集団の先頭を走る選手はDHポジションでスピードをキープします。
関東選手権のレース展開としては、後の選手が大きな集団を作ることができませんでしたので、このまま3人の逃げが決まる可能性が大きく、集団のスピードを落とさないためにはイーブンに先頭交代する必要があります。
●スイム得意の選手が多くなる蒲郡大会では、トップ集団が大人数になる可能性もあります。そうなると逃げの可能性も増しますが、蒲郡のバイクコースは直線的で直角コーナーやUターンがあります。
でも、このコースは平坦で大集団での走行が有利に働くはずです。
●スイム得意の選手の5〜6人の集団の場合の「逃げ切るか」の判断が難しいのです。後続の追い上げ集団はより大人数になる可能性があるからです。
小集団では1人が空気抵抗を引き受ける時間が長くなり、それがランへ影響するダメージとなりやすいのです。
●よほどバイクで余裕があるならスイムで開いた間隔を保って逃げ切ることができますし、メンバーによっては後続集団との間隔を開いて逃げ切ることもあります。
しかし、ほとんどの場合は、後半以降に小集団のスピードが時速40km程度へ低下して、大集団のスピードが時速42〜45kmまで上がり、後半に追い上げて吸収するパターンになります。
●トップ集団を追い上げる集団が大人数になった場合は、直線の多いイージーコースでは、空気抵抗のダメージを効果的に分散できるので、トップ集団へ追い付くために集団のスピードを上げても、脚を温存できて有利な状況になります。
●後ろへ付いて走る選手は、この渡良瀬のコ−スレイアウトの場合、向かい風では真後に付いて走り、追い風でも真後を走ります。
横風の区間では、風下の斜め横へ付いて効率よく風を防ぎます。
●トップ集団の3人の利害は、後の小グループの選手との間隔を広げることで一致しているのですが、逃げ切ったときのラン勝負のことも考えて、少しでもライバルの体力を削っておこうと、西選手は微妙なスピードの変化で浅沼選手にゆさぶりをかけたようです。
●トライアスロンのドラフティング走行では、前方を見ながら走りたいライダーは、前走者の真後ろではなく、右か左へ走行ラインを少しずらしてドラフティング走行している選手がいます。
空気抵抗の軽減より、走りやすさを重視した走行ラインの取り方ですが、特に向かい風の区間では空気抵抗を受けて効率が悪くなります。
●バイクは3人でフィニッシュ、すぐに大田選手がリードしました。西選手も1周目で浅沼選手を抜いて2位に上がりました。
1位の大田選手が39分台、2位の西選手は41分台、3位の浅沼選手は42分台でフィニッシュしました。
●予定どおり日本選手権トライアスロンの切符を手に入れ、次のレースは6月14日のITU蒲郡です。
土曜日の夜にはボクも蒲郡入りです。西選手が新しいシディのバイクシューズを供給されたそうで、クリート位置の調整などを行う予定です。ではでは。
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