2009.10.30 Friday
藤下さんの「自転車生活」VOL.53
■踏めない回せないギヤ比を使ってませんか?
●最近のロードバイクは、フロントが50×34T、クランク長さは170mmがスタンダード。
スプロケットはまだまだ12〜25Tってとこかな。
昔ならワイドレシオって言われたろうけど、シマノのスプロケットなら12〜27T、カンパニョーロのスプロケットなら12〜29Tがあるから、スタンダードモデルで、かなり軽いギヤ比をセットできるというわけです。
●クランクは重くても踏めばいいんだ、体を鍛えればいいんだ。
むやみに踏み味の軽いギヤ比はスポーツなんだからいらない。
と言っていたレース上がりの人たちもいましたが、コンパクトドライブクランクが発売されて以来、ここ数年のジロ・デ・イタリアのトップ選手たちが使うギヤ比のワイド化はすごいですね。
●レーシングコンパクトドライブクランクと呼びましょう。
アウターギヤ53×インナーギヤ36T、52×36T、52×34Tなどのチェーンリングに、フリーのスプロケットは11〜27T、12〜27T、12〜29Tなどの、今までなら考えられない超ワイドなスペシャルギヤとの組み合わせを採用しています。
●確かにジロの上り坂は20%越えなどの厳しい部分もあります。
トップレーサーがワイドギヤを採用する根拠は、それは回転系のペダリングで急な上り坂に対応したほうがダメージが少ないこと。
翌日も元気に走るにはそうしたほうが有利だということが、データ的にも体感的にも解析されているからでしょう。
●軽いギヤ比でスピードをキープして走ると、クランク回転数は毎分90回転以上、120回転くらいの高回転をキープすることになります。
1踏みは軽いけど、脚の筋肉を早く動かすことになります。そうなるとより酸素を多く消費するので呼吸数や心拍数が上昇して呼吸系や心臓的に苦しく感じて走ることになります。
●それでも走り終わってみると、心拍数はすぐに低下しますし、呼吸数も低下して苦しさはなくなります。
重く感じるギヤ比を毎分70〜85回転の低回転で踏んでスピードをキープして上ってきたときより、筋肉繊維のダメージは軽減されるのです。
●レース中の心肺機能的な苦しさからの回復は、トップ選手の場合は走行後10分もすれば楽になってしまいます。
踏み味が軽いので筋肉繊維の断裂というダメージもほとんどないので、30〜60分のクーリングダウンで残留乳酸から回復、グリコーゲンの消耗は炭水化物の補給で1〜2日で回復します。
●ところが、重めのギヤ比を踏んで上って来たライダーのダメージは、心肺機能的な苦しさは10分ほどで収まりますが、筋肉的なダメージは筋肉繊維の小さな断裂の回復に3日間かかるとか、グリコーゲンの消耗からの回復に1〜2日、30〜60分のクーリングダウンで回復を促進できますが、残留乳酸のダメージからの回復には半日かかります。
使用するギヤ比の違いで、より深いダメージを受けるのです。
●ということは、発揮できるパワーがトップライダーの2分の1から3分の2と小さい一般のライダーは、もっと軽いギヤ比の設定が必要ということです。かと言って、毎日トレーニングしているわけでもないので、心肺機能が特別発達するわけでもないので、やたらに高回転のペダリングで対応することもできないはずです。
●PCD110mmのコンパクトドライブクランクのアウターギヤを50Tや48Tにして、フリーのスプロケットは12〜27T、12〜29Tと組み合わせて、より軽いギヤ比を採用して、しかも、高回転をキープしてスピードを維持するというのでなく、毎分70〜90回転くらいをキープして、踏みすぎず、回しすぎない、効率のいいバランスで走ることが、快適走りのポイントになります。
●コンパクトドライブクランクの最小取り付け可能ギヤ34Tと、フリーのローギヤでも上り坂で踏み味が重すぎると感じるライダーのためには、少しフロントギヤの変速性能は低下してしまいますが、PCD94mmで最小取り付け可能ギヤ29Tのスーパーコンパクトドライブクランクがあります。
●乗って上り坂を走れるギヤ比を選べること、採用することは、快適走りを実現するためには重要なテーマです。
フリーのスプロケットはスタンダードの組み合わせのほかに、その採用によるメカトラブルは自己責任となりますが、シマノの場合は11〜32T、11〜34Tの採用が可能になります。
●11〜32T、11〜34Tのスプロケットは、10段用のロード用のスプロケットに、MTB用の分解できるモデルから取り外して、32Tや34Tのスプロケットをローギヤとして組み合わせて、10段にでき、デュラエース、アルテグラ、105、R700のレバーで操作できます。
●32Tや34Tのローギヤをスムーズに変速するにはMTB用のLXやXTやXTRの変速機を組み合わせる必要があります。ロードメカのミドルケージやロングケージを使う方法もありますが、上プーリーの斜めに動く角度が、27T対応のなので34×32Tでは接近しすぎてチェーン詰まりによる接触音が発生する可能性があります。
●MTB用の9段のワイドレシオのスプロケットをそのまま、ティアグラやソラのデュアルコントロールレバーでも操作できます。その場合もリヤ変速機はMTB用を組み合わせることをお勧めします。
●上り坂でインナーギヤ×ローギヤで、クランク回転数が60回転以下になり、重く感じたら、ローギヤの組み合わせのワイドレシオ化を検討しましょう。スポーツバイクファクトリー北浦和スズキのスタッフへご相談ください。ではでは。
●最近のロードバイクは、フロントが50×34T、クランク長さは170mmがスタンダード。
スプロケットはまだまだ12〜25Tってとこかな。
昔ならワイドレシオって言われたろうけど、シマノのスプロケットなら12〜27T、カンパニョーロのスプロケットなら12〜29Tがあるから、スタンダードモデルで、かなり軽いギヤ比をセットできるというわけです。
●クランクは重くても踏めばいいんだ、体を鍛えればいいんだ。
むやみに踏み味の軽いギヤ比はスポーツなんだからいらない。
と言っていたレース上がりの人たちもいましたが、コンパクトドライブクランクが発売されて以来、ここ数年のジロ・デ・イタリアのトップ選手たちが使うギヤ比のワイド化はすごいですね。
●レーシングコンパクトドライブクランクと呼びましょう。
アウターギヤ53×インナーギヤ36T、52×36T、52×34Tなどのチェーンリングに、フリーのスプロケットは11〜27T、12〜27T、12〜29Tなどの、今までなら考えられない超ワイドなスペシャルギヤとの組み合わせを採用しています。
●確かにジロの上り坂は20%越えなどの厳しい部分もあります。
トップレーサーがワイドギヤを採用する根拠は、それは回転系のペダリングで急な上り坂に対応したほうがダメージが少ないこと。
翌日も元気に走るにはそうしたほうが有利だということが、データ的にも体感的にも解析されているからでしょう。
●軽いギヤ比でスピードをキープして走ると、クランク回転数は毎分90回転以上、120回転くらいの高回転をキープすることになります。
1踏みは軽いけど、脚の筋肉を早く動かすことになります。そうなるとより酸素を多く消費するので呼吸数や心拍数が上昇して呼吸系や心臓的に苦しく感じて走ることになります。
●それでも走り終わってみると、心拍数はすぐに低下しますし、呼吸数も低下して苦しさはなくなります。
重く感じるギヤ比を毎分70〜85回転の低回転で踏んでスピードをキープして上ってきたときより、筋肉繊維のダメージは軽減されるのです。
●レース中の心肺機能的な苦しさからの回復は、トップ選手の場合は走行後10分もすれば楽になってしまいます。
踏み味が軽いので筋肉繊維の断裂というダメージもほとんどないので、30〜60分のクーリングダウンで残留乳酸から回復、グリコーゲンの消耗は炭水化物の補給で1〜2日で回復します。
●ところが、重めのギヤ比を踏んで上って来たライダーのダメージは、心肺機能的な苦しさは10分ほどで収まりますが、筋肉的なダメージは筋肉繊維の小さな断裂の回復に3日間かかるとか、グリコーゲンの消耗からの回復に1〜2日、30〜60分のクーリングダウンで回復を促進できますが、残留乳酸のダメージからの回復には半日かかります。
使用するギヤ比の違いで、より深いダメージを受けるのです。
●ということは、発揮できるパワーがトップライダーの2分の1から3分の2と小さい一般のライダーは、もっと軽いギヤ比の設定が必要ということです。かと言って、毎日トレーニングしているわけでもないので、心肺機能が特別発達するわけでもないので、やたらに高回転のペダリングで対応することもできないはずです。
●PCD110mmのコンパクトドライブクランクのアウターギヤを50Tや48Tにして、フリーのスプロケットは12〜27T、12〜29Tと組み合わせて、より軽いギヤ比を採用して、しかも、高回転をキープしてスピードを維持するというのでなく、毎分70〜90回転くらいをキープして、踏みすぎず、回しすぎない、効率のいいバランスで走ることが、快適走りのポイントになります。
●コンパクトドライブクランクの最小取り付け可能ギヤ34Tと、フリーのローギヤでも上り坂で踏み味が重すぎると感じるライダーのためには、少しフロントギヤの変速性能は低下してしまいますが、PCD94mmで最小取り付け可能ギヤ29Tのスーパーコンパクトドライブクランクがあります。
●乗って上り坂を走れるギヤ比を選べること、採用することは、快適走りを実現するためには重要なテーマです。
フリーのスプロケットはスタンダードの組み合わせのほかに、その採用によるメカトラブルは自己責任となりますが、シマノの場合は11〜32T、11〜34Tの採用が可能になります。
●11〜32T、11〜34Tのスプロケットは、10段用のロード用のスプロケットに、MTB用の分解できるモデルから取り外して、32Tや34Tのスプロケットをローギヤとして組み合わせて、10段にでき、デュラエース、アルテグラ、105、R700のレバーで操作できます。
●32Tや34Tのローギヤをスムーズに変速するにはMTB用のLXやXTやXTRの変速機を組み合わせる必要があります。ロードメカのミドルケージやロングケージを使う方法もありますが、上プーリーの斜めに動く角度が、27T対応のなので34×32Tでは接近しすぎてチェーン詰まりによる接触音が発生する可能性があります。
●MTB用の9段のワイドレシオのスプロケットをそのまま、ティアグラやソラのデュアルコントロールレバーでも操作できます。その場合もリヤ変速機はMTB用を組み合わせることをお勧めします。
●上り坂でインナーギヤ×ローギヤで、クランク回転数が60回転以下になり、重く感じたら、ローギヤの組み合わせのワイドレシオ化を検討しましょう。スポーツバイクファクトリー北浦和スズキのスタッフへご相談ください。ではでは。
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