2010.02.04 Thursday
藤下さんの「自転車生活」VOL.54
■ジロ・デ・イタリアは5月3日〜30日
●ツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアはどっちがレースコースが辛いかと言えば、圧倒的に上りが辛いのはジロです。
1日のロードレースなら、トップ選手はかなり重いギヤでも踏みこなせるはず。
でもステージレースとなると、プロなのにこんなギヤ使うのっていうワイドレシオの28Tや29Tローギヤ装備のフリーと、52×36Tなど装備のコンパクトドライブクランクが採用されています。
●ジロとツールの共通点はもともとが新聞の販売促進策だったこと。
ピンクの紙に印刷されているイタリアのガゼッタデロスポルト。
黄色い紙に印刷されたフランスのレキップ。
レース開催母体が変わっても、その色がチャンピオンジャージとレースリーダージャージに反映されているわけです。
●イタリアもフランスも同じラテン系の民族なんですけど、少しロードレースのテイストが違います。
参加チームのピックアップの条件も地元優先?微妙に変わります。
イタリアではアルデンテ、フランスではふにゃふにゃにゆでるスパゲティみたいな感じの違いですかね。
●ほぼレース距離も開催期間も同じくらい。
有りがちなことですが、お互いの国の人たちが、「うちが世界最大」、「こっちは世界一」の自転車ロードレースって言い張っていることも同じでしょう。では2つのグランツールの違いはなにか。
やっぱり坂のきつさでしょう。
平均速度はジロの方がはるかに低くなっています。それに、メディアの扱いの感じもまったく違います。
●ジロは良い意味で田舎な感じで、かなり運営はルーズで融通が利きます。
ちょっと田舎のお祭り気分で見物に行ける感じです。
ジロはツールより身近な存在ですね。ツールはスタートやフィニッシュは、どこでも何かきっちり管理されていて、プレスやインビテのパスがなければ選手のいるエリアへ近づけない感じがありありです。
全てがオーガナイズされているなって思います。
●イタリアはほとんどの車が我がもの顔で、走れるスピードで走るから、パスなんてほとんど関係ないけど、意外にも警察権力の強いお国柄のフランスは、ツールのパスを持った関係者のクルマは、公道を我が物顔で走りまわり、明らかな特別扱いでツール主催者の政治力の違いを見せつけます。
●ツールのステージレースの途中のコース上では、選手を近くで通過するのを見れますと言うより「目撃する」感じで。
なんかドライなロードレースって感じになっています。TVやメディア優先の姿勢が分かっているし、見やすい場所は有料パスで入場するエリアが設定されているので、現場へ行く観客が年々減っているのもうなずけますね。
選手の近くを走りまわるモーターサイクル搭載のTVカメラの映像をTV観戦していた方が分かりやすいですから。
●フランスの場合はツールだけにスポンサーが集中して、フランス全体のロードレースそのものが地盤沈下していることは明らかです。
フランス車連への登録選手も激減しています。だって、こんなに長い時間労働して、その見返りの年俸が250万円〜8000万円ぐらいです。しかもチームとは1年契約が多く、複数年契約の選手はごく一部と言われています。
●優勝賞金があるだろう?、そんな金額は競輪のG1レースの3レースの勝ち上がり賞金額にまったく及びません。
22日間頑張ったツールの総合優勝やチーム優勝の賞金と同額くらいだと思います。
むしろ、興業レースの意味合いが強い、街中をしきって周回するクリテリウムの方が、賞金や出場マネーが多く支払われる傾向があります。
●そう言えばF1って、ESPNでもいいですし、国際映像メインで放送していると、世界の目というか、ヨーロッパ人の目で見て「これが普通だよ」と言うヒエラルキーがはっきりした、欧米的な価値観や視線を教えられる内容の画像が見れるので面白いですね。
日本人的な思い入れなんかに関係なく、なるほど世界の評価とはそういうものか。と思わされます。
●中盤以下を走る日本人ドライバーのクルマなんか、レースに出ているのって感じで扱われるし、こいつは凄いバトルをしている、いい走りだと思えば4位と5位争いでも長く映し出されています。
親の七光りも、日本の放映スポンサーの思惑も関係なく、昨年のチームトヨタの小林可夢偉クンは国際映像でそういう扱いの存在でした。
●しかし、F1の国際映像のレースを追う映像は、ツールを思わせる冷静さと言うか、淡々と事実を伝えますね。
それを見てしゃべっている日本側のアナウンサーだけが、いわゆる絶叫調の実況をして、上位争いを盛り上げようとするので、そこに淡々とした国際映像がマッチしないので、思わず音声ボリュームを抑えたりしちゃいます。
●ツールの実況放送、淡々と距離をこなしていく中盤から放送が始まり、ラスト50kmくらい、残り1時間ぐらいから少し熱を帯びてきて、じわじわとその日のフィナーレへ向かって盛り上げていく。淡々とレース展開を映像化して行くあの手法、F1の国際映像はツールに近い感じですね。
●そう言えば12チャンネルのカーレースの放送も、序盤や中間にカーレーサーのコメントやキャンギャルのサービスカットが入って、絶叫型の思い入れ十分の実況です。それは日本のF1実況でも同じですけど、あまり違和感がなく聞いていられるのはどうしてなのでしょう?。
それは番組の尺の関係でダイジェスト化されて、面白いシーンのピックアップで、エンターテイメント化されているからですね。きっと。
●フジテレビも絶叫型の実況をこれからも通すのなら、F1に特別思い入れのある人でなくても楽しめる、エンターテイメント系の映像にダイジェスト化すればいいのでは。
どうせ深夜放映で数字はたいして取れていないはずだから、じっくり淡々と見たいF1通向けのテイストへ替えるか、気軽に楽しめるようにするかの、どちらかではないでしょうか。
●プロ野球ニュースの試合の見所満載のダイジェスト化や、内外のサッカーの試合のダイジェスト化で長い試合の編集は得意技のはずですから。手間はかかりますが1時間ぐらいにまとめてくれれば、F1を気軽に楽しめるようになりますね。ではでは。
●ツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアはどっちがレースコースが辛いかと言えば、圧倒的に上りが辛いのはジロです。
1日のロードレースなら、トップ選手はかなり重いギヤでも踏みこなせるはず。
でもステージレースとなると、プロなのにこんなギヤ使うのっていうワイドレシオの28Tや29Tローギヤ装備のフリーと、52×36Tなど装備のコンパクトドライブクランクが採用されています。
●ジロとツールの共通点はもともとが新聞の販売促進策だったこと。
ピンクの紙に印刷されているイタリアのガゼッタデロスポルト。
黄色い紙に印刷されたフランスのレキップ。
レース開催母体が変わっても、その色がチャンピオンジャージとレースリーダージャージに反映されているわけです。
●イタリアもフランスも同じラテン系の民族なんですけど、少しロードレースのテイストが違います。
参加チームのピックアップの条件も地元優先?微妙に変わります。
イタリアではアルデンテ、フランスではふにゃふにゃにゆでるスパゲティみたいな感じの違いですかね。
●ほぼレース距離も開催期間も同じくらい。
有りがちなことですが、お互いの国の人たちが、「うちが世界最大」、「こっちは世界一」の自転車ロードレースって言い張っていることも同じでしょう。では2つのグランツールの違いはなにか。
やっぱり坂のきつさでしょう。
平均速度はジロの方がはるかに低くなっています。それに、メディアの扱いの感じもまったく違います。
●ジロは良い意味で田舎な感じで、かなり運営はルーズで融通が利きます。
ちょっと田舎のお祭り気分で見物に行ける感じです。
ジロはツールより身近な存在ですね。ツールはスタートやフィニッシュは、どこでも何かきっちり管理されていて、プレスやインビテのパスがなければ選手のいるエリアへ近づけない感じがありありです。
全てがオーガナイズされているなって思います。
●イタリアはほとんどの車が我がもの顔で、走れるスピードで走るから、パスなんてほとんど関係ないけど、意外にも警察権力の強いお国柄のフランスは、ツールのパスを持った関係者のクルマは、公道を我が物顔で走りまわり、明らかな特別扱いでツール主催者の政治力の違いを見せつけます。
●ツールのステージレースの途中のコース上では、選手を近くで通過するのを見れますと言うより「目撃する」感じで。
なんかドライなロードレースって感じになっています。TVやメディア優先の姿勢が分かっているし、見やすい場所は有料パスで入場するエリアが設定されているので、現場へ行く観客が年々減っているのもうなずけますね。
選手の近くを走りまわるモーターサイクル搭載のTVカメラの映像をTV観戦していた方が分かりやすいですから。
●フランスの場合はツールだけにスポンサーが集中して、フランス全体のロードレースそのものが地盤沈下していることは明らかです。
フランス車連への登録選手も激減しています。だって、こんなに長い時間労働して、その見返りの年俸が250万円〜8000万円ぐらいです。しかもチームとは1年契約が多く、複数年契約の選手はごく一部と言われています。
●優勝賞金があるだろう?、そんな金額は競輪のG1レースの3レースの勝ち上がり賞金額にまったく及びません。
22日間頑張ったツールの総合優勝やチーム優勝の賞金と同額くらいだと思います。
むしろ、興業レースの意味合いが強い、街中をしきって周回するクリテリウムの方が、賞金や出場マネーが多く支払われる傾向があります。
●そう言えばF1って、ESPNでもいいですし、国際映像メインで放送していると、世界の目というか、ヨーロッパ人の目で見て「これが普通だよ」と言うヒエラルキーがはっきりした、欧米的な価値観や視線を教えられる内容の画像が見れるので面白いですね。
日本人的な思い入れなんかに関係なく、なるほど世界の評価とはそういうものか。と思わされます。
●中盤以下を走る日本人ドライバーのクルマなんか、レースに出ているのって感じで扱われるし、こいつは凄いバトルをしている、いい走りだと思えば4位と5位争いでも長く映し出されています。
親の七光りも、日本の放映スポンサーの思惑も関係なく、昨年のチームトヨタの小林可夢偉クンは国際映像でそういう扱いの存在でした。
●しかし、F1の国際映像のレースを追う映像は、ツールを思わせる冷静さと言うか、淡々と事実を伝えますね。
それを見てしゃべっている日本側のアナウンサーだけが、いわゆる絶叫調の実況をして、上位争いを盛り上げようとするので、そこに淡々とした国際映像がマッチしないので、思わず音声ボリュームを抑えたりしちゃいます。
●ツールの実況放送、淡々と距離をこなしていく中盤から放送が始まり、ラスト50kmくらい、残り1時間ぐらいから少し熱を帯びてきて、じわじわとその日のフィナーレへ向かって盛り上げていく。淡々とレース展開を映像化して行くあの手法、F1の国際映像はツールに近い感じですね。
●そう言えば12チャンネルのカーレースの放送も、序盤や中間にカーレーサーのコメントやキャンギャルのサービスカットが入って、絶叫型の思い入れ十分の実況です。それは日本のF1実況でも同じですけど、あまり違和感がなく聞いていられるのはどうしてなのでしょう?。
それは番組の尺の関係でダイジェスト化されて、面白いシーンのピックアップで、エンターテイメント化されているからですね。きっと。
●フジテレビも絶叫型の実況をこれからも通すのなら、F1に特別思い入れのある人でなくても楽しめる、エンターテイメント系の映像にダイジェスト化すればいいのでは。
どうせ深夜放映で数字はたいして取れていないはずだから、じっくり淡々と見たいF1通向けのテイストへ替えるか、気軽に楽しめるようにするかの、どちらかではないでしょうか。
●プロ野球ニュースの試合の見所満載のダイジェスト化や、内外のサッカーの試合のダイジェスト化で長い試合の編集は得意技のはずですから。手間はかかりますが1時間ぐらいにまとめてくれれば、F1を気軽に楽しめるようになりますね。ではでは。
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