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月刊サイクルスポーツではおなじみのフリーライター藤下雅裕氏によるブログ「自転車生活」。
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藤下さんの「自転車生活」VOL.98
 ■チェーンの消耗や交換の目安

●カンパニョーロもシマノも、そしてスラムも、この頃変速がいまイチ決まらないな〜という場合は、プロメカニックにチェックしてもらいましょう。

フレームのリヤメカを取り付けるエンドブラケットの曲がりや、シフトケーブル、リヤメカ、スプロケット、チェーンなどのパーツの消耗の点検してもらい、そしてシフトケーブルの張りなどインデックス変速の調整を受けましょう。

●ブラケットはリヤ変速を取り付ける台座でほとんどがアルミ合金製で、バイクの転倒や自転車を分解して運ぶときなどにダメージを受けて曲がりやすい部分です。

ある程度の範囲の曲がりなら、エンド修正工具で曲げ戻して修正できます。大きな曲がりの場合は、走行中のブラケットの折れや曲がりの原因になるので、リプレースタイプのブラケットの交換を薦められることもあります。

●問題になるのはパーツの消耗具合です。イタリアのコンポーネントパーツメーカーのカンパニョーロが、自社製品の取り扱いの基本テクニックを紹介している「2012年のテクニカルマニュアル」で、パーツの消耗や交換や点検の目安を、走行距離や使用年数の数字ではっきり記載しているので、とっても参考になります。

残念ながらシマノはそう言う数字を発表していませんが、このかbbパニョーロの数値はシマノのユーザーにも参考になるはずです。シマノもパッケージに入っているマニュアルに、独自の数値や基準を公表してくれるといいですね。

●以前は、カンパニョーロもシマノも、チェーンの寿命を問い合わせると、「使用条件によって、走行距離や耐用年数の差が大きいので公式コメントできません、もしくはしにくいのですが」というのが答えでした。

「そこを何とか答えてもらえませんか」と食い下がっても、はっきりした走行距離や耐用年数は教えてもらえませんでした。

●そこに登場したのが、チェーンのリンクやリンクピンの消耗によるチェーンの伸びを測定する、シマノのチェーンゲージでした。

パークツールは旧型と新型がもっと前からラインナップされていました。それがチェーンの寿命、交換時期に対する答えなのでしょう。

ただし、変速性能に関係する横方向へのヨレなどの基準は公表されていません。新品の時に横方向への曲がりもチェックしておきましょう。

5000km以上使い込まれたチェーンはへにゃっと曲がっています。これではフロントメカやリヤメカで横方向へチェーンを押して変速するレスポンスが遅れるはずです。

●そこで、経験から交換時期をアドバイスしていました。

シマノはデュラエースチェーン、カンパニョーロはレコードチェーンでしたが、変速性能を気にするなら5000kmくらいで交換をお薦めしてきました。

チェーンの伸びはシマノやパークツールのケージを使って測定しても、使用範囲にとどまっていましたが、各パーツが新品の状態と比較すると、リヤディレーラ―のプーリーや、フロントディレーラ―のチェーンケージ(ガイドプレート)で横方向へプッシュされたり、プーリーの歯先で斜め方向へチェーンをガイドする変速は、明らかに変速の切れ味が低下しています。

●新品のころは、後ろ変速の右側のエルゴパワーシフタ―の、ブレーキレバーの内側にある、上り変速レバーを内側へ押して、カチッとクリックすると、スパッとチェーンが移っていました。

しかし、チェーン、リヤディレラ―、フロントディレラ―、シフトケーブル、シフトレバーが経年劣化して来ると、いくらシフトケーブルの張りを最適な張りに調整しても変速性能の低下が起こります。リヤの変速の場合、指で変速レバーを一瞬内側へ押したままで、リヤ変速機の上プーリーが、目的の歯先の真下を少し通り過ぎた、オ―バーストローク状態で変速を待つ感じにしないとチェーンがスムーズに移ってくれなくなります。

●毎週末の土曜日と日曜日に100kmほど走って、パークツールのチェーン洗い工具へ、ワコーズのエアフィルタークリーナーを入れて、1分間ほどクランクを回してチェーンをドライブしながら、チェーンの中の汚れまでしっかり落とします。

洗浄後は、ワコーズのテフロン添加のセミウエットタイプのオイルのチェーンル―ブをスプレーして、さらにメンテル―ブをスプレーして、クランクを1分間くらい回してオイルをチェーンのリンクやリンクピン、アウタープレートやインナープレートへ馴染ませて、汚れが付着しやすいので、余ったオイルをふき取ります。

●このチェーンの手入れをしていると、5000km走っても、ノギスを差し込んで12本のリンクピン(6プレート)の長さを測ってみると、交換の目安という132.6mmまで伸びていることはありませんでしたが、5000kmくらいで変速性能が低下したことをはっきり感じます。チェーンの横方向へのヨレが出ているのでしょうか、リヤ変速機のプーリーや、フロント変速機のガイドプレートの横方向への動きが反映され難くなっています。

●まずライダーの出力ですが、トッププロは高速巡行で600ワットを発揮します。

一般的なライダーは巡航で200ワットキープが難しいですね。ざっと3倍の差がありますから、パーツにかかる負荷も相当な違いがあるはずです。

カンパニョーロでは一般的な使い方と、競技で使うのとで点検する走行距離や期間に差を付けています。変速性能が気になるライダーは、ハードに使われることを想定した数値を基準に、点検や交換の頻度を決定すればいいでしょう。

●ちなみにチェーンの賞味期限は3200kmから8000kmと記載されています。

ハードに使われるロードレースでは、レースを走り終わるとメカニックがチェーンの洗浄と注油の手入れをしてくれます。3000kmから4000kmのステージレースで変速性能を高いレベルに保ちたいなら、途中でチェーンの交換が妥当ですね。

普通に手入れをして乗っているなら走行距離8000kmが交換の目安です。

ライダーのパワーの差、手入れの状況の差、潤滑などの差も配慮して走行距離が算出されているのでしょう。

●カンパニョーロのレコードチェーンを1万kmまで使い込んだ感じでは、縦方向の伸びはそれほどでもないのに、横方向へのヨレが出て、歯飛びのような症状が出ましたが、チェーンが切れてしまう感じはありません。変速レスポンスは大きく低下します。

チェーンを新品に交換したときはこれがカンパニョーロ本来の変速性能だったのか、早く交換しておけばよかったとショックを感じるほどです。

シマノもカンパニョーロもチェーンは、やはり5000kmくらいが賞味期限なんじゃないでしょうか。ではでは。

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