バイクにセットするホイールで走る特性がはっきり変わります。
ホイール交換は費用対効果という面や、面積も大きいのでルックス的な変化も大きく、バイクのチューンナップで効果が大きいのが、バイクの走る特性が大きく変わるホイールとタイヤ交換です。完成車で買ったスポーツバイクに付いているメーカーが供給している完組みホイールは、価格的に抑えるため、重量が重いホイールがセットされているのが一般的です。
特にリム周辺重量が軽く剛性の高いホイールへ交換すると、はっきり踏み出しが軽くなり、平地も上りも走りが軽くなります。
35mmくらいの高さの軽量なカーボン素材のミドルハイトのエアロリムは、横風や突風の影響も受けにくいし、リムの重量も軽いので、踏み出しも軽く、上り坂や平地でのパワーロスも少なく空気抵抗も減ってスピードキープも楽になります。
ミドルハイトのリムでもアルミ合金製だと重くなり、慣性が大きいので加速は重いですが、平地などで一旦スピードを上げるとスピードを持続できますが、上り坂では踏みが重くなります。
チューンナップを考えるならアルミリムにカーボンカバーのモデルか、フルカーボンリムのモデルでしょう。
オールラウンドに使えるホイールです。
リムハイトが50mm以上の高いディープリムホイールは、フルカーボンリムを選択しましょう。
軽さ、剛性、空気抵抗の軽減、パワーロスがないなど、決定的に走りを軽く、しかも高速域になっても空気抵抗が少ないのでスピード維持性能も期待できます。
ディープリムホイールを後輪に採用すると踏み込んだ脚への反力によるダメージが大きいことを心配なライダーは、後輪に32本エアロスポークなどで組んだ、手組みの370gから450gのカーボンディープリムで組んだホイールを採用すると、支えるスポーク本数は多くして、1本1本のスポークのテンションを低下させて張り、ホイールのしなやかさを演出して、脚へのダメージを軽減してくれます。
土曜日のライドは佐渡ロングライド210へ向けたトレーニングの1つとして160km走る予定でした。
続けて日曜日のライドは100km走る予定でした。
実際に2日間で255km走りましたが、準備した自転車はいつもと同じ、タイムのアルチウムトランスリンクですが、前後のホイールはショック吸収性を重視して、快適に走れて疲れを蓄積しないために組み合わせを工夫しました。
前後輪に、ロープロファイル、ミッドセクション、ディープセクションの形状が違うとか、構造やリムの素材が違うとか、前後輪でブランドが違うとか、特性が違う異型ホイールを採用することにまったく抵抗感はありません。
普段のライドは、疲労を蓄積させないように100kmを目標に走っているので、前輪は木リムホイールかカンパニョーロのロープロフィールカーボンリムのハイペロンです。
後輪はパワーロスの無いカンパニョーロのカーボンディープリムのボーラでした。後輪はクランクを踏み込んでも、脚に反力がこないロープロファイルホイールを組み合わせることにしました。
後輪のボーラはパワーロスがなく、クランクを踏んだパワーがダイレクトに路面へ伝達されるホイールで、空気抵抗も少なく高速域のスピードの伸びもあり、スピードを維持するのも楽な特性を確かに感じます。
踏み込んだだけ進むなーと感じる、気持ちよく走れるホイールで常用しています。
ただし、踏み込むペダリングをすると、ライドの後半に入ると、踏み込んだ反力が脚へのダメージになります。
後輪は脚に反力がこないロープロファイルホイールを組み合わせることにしました。
後輪にボーラをセットして、長く走るなら、踏み込んだ時のスピードの乗りの良さに浮かれてクランクを踏み込むペダリングで高速を維持するとダメージを受けるので、平地など、スピードを維持する場面では、ペダリングする脚の運動エネルギーを使って、クランクを回し続けるイメージで、脚の踏み込みを意識しないで走るのが疲れないポイントです。
それが分かっていても、踏み込むペダリングで走っていることがあって、アキレス腱やふくらはぎなどに痛みが発生することがあります。
そこで後輪に採用したのがロープロフィールのハイペロンです。踏み出しの軽さはリム周辺重量を考えれば当然でしたが、グイグイ踏み込みパワーロスするような走りでなければ、上り坂でも走りの軽さを感じました。
165km走って、向かい風の強いセクションで、踏み込んで走っても、脚への反力によるダメージは、ボーラのときとはまったく、違い小さいものでした。165km走ってグリコーゲンを消耗した疲れは残ったまま、翌日もハイペロンで走りましたが、踏み出しの軽さははっきり感じました。
ではでは。