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月刊サイクルスポーツではおなじみのフリーライター藤下雅裕氏によるブログ「自転車生活」。
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藤下さんの「自転車生活」VOL.355
■  メカニカルドーピング何ともスキャンダラスだけど
 
だいたいメカニカル「ドーピング」って言う言葉が悪っぽいよね。
スポーツバイクの正常進化型じゃないって論調を含んでいる用語で、電動アシストのスポーツバイクを最初からダメと決めつけている感じが漂っています。
だけど自転車雑誌やネットがその側面だけで語って盛り上げて電動アシストのスポーツバイクを悪者に仕立てていいことなのかな。

確かにライダーの体力や技量を競争する、スポーツというモラルの面からすれば、シクロクロスの世界選で、電動アシストのシクロクロスバイクを開発して、ライダーに使わせて、ライダーも、その操作をして走ったとすれば、それは、スポーツ精神に反するアンフェアな行為です、それは間違いない。
 
繰り返しますが、電動アシストのバイクを、スポーツで使うことは、ルールとしてもモラルとしても絶対に許されることではありません。
もちろん、ドーピングしている選手が走ることも許されることではありません。
自転車レースの原点の立ち位置としてはここです。
ただし、UCIのルールで決められた範囲の機材の改良は問題ないわけです。
2016年に認可されるディスクブレーキの使用もそういう範囲でのことです。
 
バイクフレームやパーツのエアロダイナミクスデザインの採用はどうなのか。
基本的に空気抵抗を減らす構造やデザインは許されていないのですが、UCIの使用機材の認定制度をクリアした機材が公認レースで使用可能になっています。
ところが一般的に見ればどうみてもエアロダイナミクスを意識した構造やデザインでしょと思うようなフレームやホイールなどが公認機材になっています。
 
メーカーのカタログやコマーシャルのセールストークは、従来モデルより何パーセント空気抵抗値を軽減とか、エアロダイナミクスを表に出して、風洞実験室を開発部門に導入したり、イタリアのデザイン工房のピニンファリナの風洞実験室でフレームデザインを制作などの謳い文句が踊ります。
UCIの使用機材をチェックする部門の人達が読んだら(読んでいるって)顔をしかめる文言だらけでしょう。
 
では、メーカーから持ち込まれる新機材の仕様書には、どんなことが書かれてチェックに持ち込まれるのでしょう。
これは、多分ですが、フレームのエアロフィンには、フレームの剛性を高めたり、強度を確保するための構造を付加したとかになっているのでしょう。
開発メーカー側のそういう解説の積み重ねでエアロロードフレームは認可されるわけです。
コミッセールが構造やデザインをどういう側面で捉えるかですね、かなり曖昧な部分がありそうです。
 
でも、「使用機材は、いかなる動力も有しないこと」。
これはきっぱりレースの世界では守られないといけないルールです。
そこで、もし、電動アシストのスポーツバイクが使われたとしたら、それは明らかにデメですよね。
これが引き金になって、電動アシストのスポーツバイクの開発や市販が停滞してしまうこと、ブラックだと決めつけることは避けてほしいです。

メディアは冷静に電動アシストバイクがいけないのではなくて、それをルール違反と知っていて、外観上は分からないように機材を作って使わせる人達と、電動アシストのスイッチを操作して使うライダーの問題でしょ、というスタンスで報道してほしいですね。

いずれ、電動アシストのスポーツ車に色々なところが参入して、次世代スポーツバイクとして市販されるようになったら、メディアがコマーシャルをすることになると思います。
 
確かにスポーツ競技用としての自転車は、電動アシストを付けちゃいけないと思います。
でもね、速い人達と一緒に走りたいとか、ロングライドやサーキットエンデューロをみんなと一緒に走って楽しみたいという、体力のないライダーにとって、電動アシストのスポーツバイクは、そのギャップを埋める機材として有効です。
使用する機材のカテゴリーは違っても、一緒にライドを楽しめることになると思います。
 
スポーツバイクは自分の力で走るべきだというのが一般的な考え方でしょう。
電動アシストのスポーツバイクに拒否症状や、「自分の力で」という固定概念を持つ人もいるでしょう。
でもね、年齢を重ねて体力が衰えてきて、疲労を回復して強くなろうにも、どうしようもなくなる時期が来ます。
それでもスポーツバイクの走りを、若いみんなとも、若くなくても速い人と一緒に楽しみたいという気持ちがわいてきます。
 
電動アシストのスポーツバイク、専門家達が見ても外観的に分からないほどにデザインが洗練されていたらカッコいいですよね。
ライダーの技量を争うレースに使うのはどうかと思うけど、「自転車生活」を大好きなライダーが、年齢を重ねても体力的なギャップを機材でカバーして、若い元気な人達と一緒に走れるなんて、素晴らしいことだと思います。
早く本格的な高性能電動アシストのカッコいいスポーツバイクが市販されないかな。
 
きっとカッコいいシティコミューターとしても使われるだろうし、電動アシストのスポーツ車も市民権を得て、ロングライドやサーキットエンデューロもカテゴリー設定されて、混走でみんなと一緒に走れるようになるんじゃないかな。

会場にはバッテリー急速チャージステーションの設営や、バッテリーチェンジが行われたりするな。
ではでは。
 
| - | 21:35 | comments(1) | - | - | - |
はじめまして。この問題、難しいですよね。いっそフレーム形状や部品も全部自由にしてしまって、パワーアシストのみ禁止にしてしまった方がレースも市場も面白いと思うんだけどなぁ。
| アキ | 2016/02/03 11:43 PM |