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月刊サイクルスポーツではおなじみのフリーライター藤下雅裕氏によるブログ「自転車生活」。
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藤下さんの「自転車生活」VOL.400

■自転車パーツがどこまでライダーへ歩み寄るのか?

 

自転車パーツのメカニカルデザインと言うのはどういう基準で作られているんだろう。

各メーカーともバイオメカニクスとか、アナトミックデザインとかを採用しているというけど、開発や造形を担当する工業デザイナーのセンスなのか、データの解釈の違いなのか、それぞれの製品の形状が違っています。

 

科学や数学は究極を求めて行くと、答えが1つに修練したり、もしくは、似てくると思い込んでいたので、現実に市販される製品のインダストリアルデザインの違いが面白いし、自分はどれを選べば最良な走りを体験できるのかと、戸惑いも感じます。

 

その典型的な例が、ライダーとバイクの接点、有力なインターフェースで、力のかかるポイントのサドルのデザインです。

誰もがこれで大丈夫という決定版のデザインが確立されていません。

レーシング、ツーリング、女性モデルのレーシング、ツーリングなど、サドルの数は数知れずというのが現実です。

 

その時代時代でサドルの流行りがあって、人気モデルが次々に登場しています。

イギリスのブルックスのB17プロフェショナル、フランスのイデアルの90、その辺りまでは1枚革のサドルでした。ロードレースやピストバイクは、オイルを染み込ませて1枚革がしなやかに慣らされ、低くカットされたワイヤーベースとフレームにはがした革を張り替えて、大銅鋲でフレームに固定して、細く小さく張り直したものが、60年代までのロードレーサーに使われていました。

 

慣らされて張り替えて使い込まれたレーシング革サドルは貴重なもので、バイクが変わっても使いたいので、何年も使い回したようです。70年代には、革サドルのような慣らし期間が必要なく、雨の中を走った後の変形を防ぐ手入れやケアも必要ない、革の代わりにエンジニアプラスチック製ベースのサドルが登場します。

直ぐに改良されてサドルの形状も中央部分の絞り込みも工夫され、クッション入りや革張りサドルに進化して快適性が向上します。

 

ユニカニトールのプラスチックサドル、イデアルのプラスチックサドル、セライタリアのターボ、ターボマチック2、ターボマチック3、フライト。

セラサンマルコのコンコルド、セラロイヤルのコンツアー、アボセットのアナトミック、サンマルコのロールス、リーガル。カンパニョーロのエアバッグ入り、フィジークのアリオネクラシック、アリオネトライ2、トライ2カーボンレール、アリオネkiトライアスロン、アリオネCX、アリオネバーサス。

スペシャライズドのBGシリーズ、パールイズミの特殊ジェル入り、SMPの穴開きなど。

とにかく個性的なサドルがいっぱいあり、どれもこれも試してみました。

 

当然、アナトミックとかバイオメカニクスデザインや、圧力分散のための溝付きや穴開き形状や、クッションやジェルが採用されました。ベースもエンジニアプラスチックや、カーボンチップ混入強化プラスチックや、カーボンシートを封入したプラスチックベースも登場しています。

金属製の中空レールやカーボンレールなどの採用で、軽量性はもちろん追求されています。

 

快適性の面の追求で、表面の革、クッション性、圧力分散のパッドやジェル、ジェルの位置や厚さ、穴開きデザイン、溝付きデザイン、中央から先端部分の太さ、中央から後ろにかけての広がり、とにかく快適なサドルの要素が一杯あって、なかなか決め手がありません。

ショップのスタッフにアドバイスしてもらって選んでも、必ず合うわけではなく、自分のお尻で試して探すしかないのが現実です。

 

選んだサドルは、サドルの先端と後端を結ぶ線、上の面を水平にセットして、ドロップバーの上の位置をグリップして、毎分80回転できる少し重めの負荷でペダリングしたときに、自然に移動売る腰の位置をサポートするように、サドルの前後位置を探します。

サドルの高さはクランクをシートチューブの延長線上へ止めて、脚を真っ直ぐに伸ばして、足の甲が水平になる、やや低目に設定して試乗します。試乗の距離は50kmから100km、しかも、2日続けて走っても痛くならないかを基準にしています。

 

ではでは。

 

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