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月刊サイクルスポーツではおなじみのフリーライター藤下雅裕氏によるブログ「自転車生活」。
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藤下さんの「自転車生活」VOL.418

シートセットバックできるヤグラを製造中です

 

たまごさんが、たま旦さんの乗っていた剛性の高いNXR インスティンクトに乗り換えて

スポーツバイクファクトリーふじみ野スズキで、シマノのDi2デュラエースを組み込んでヒルクライム用のバイクを組みました。

NXRインスティンクトは、タイムスポーツ社がカーボンフレームのセミモノコック製法を前三角に採用した

カーボンラグ&カーボンチューブ接着タイプではない最初のモデルです。

 

フレームサイズはXXS、ホリゾンタル換算で515mmに相当します。

そこで問題になるのがシートチューブの74度前後という設計角度です。

パワーを発揮できて、回せて踏み込める腰の位置に、専用のエアロシートポストのヤグラの構造で

サドルの前後位置をフィットさせることができるかです。

ライダーは何台もフィッティングしているので、これはストック状態のエアロシートポストでは難しいなと思いました。

 

NXR インスティンクトやRX インスティンクトのシートチューブは同形断面のエアロタイプで

もちろんシートポストもタイム純正のエアロタイプです。

この規格のエアロシートポストでサドルを後ろへ引けるヤグラのモデルはありません。

たまごさんが、回せて踏み込める腰の位置は、スペシャライズドのショートモデルのサドルを10mmから20mm

かなり後ろに引いた状態でぴったりフィットするはずです。

 

シートチューブの角度の1度の差は、シートチューブの末端で1度の差が10mmに相当します。

シートチューブが74度前後の角度で、サドルの長さの2分の1の位置

その仮のサドルのセンターが約20mm後ろになる72度から、約10mm後ろになる73度の範囲になるはずです。

ぎりぎりでストック状態のエアロシートポストのヤグラで、10mmくらいは前後位置を調整できる可能性がありますが

たまごさんからは、オリーブさん達が使っている、10mmから20mmサドルを後ろへ移動できるように

ヤグラを加工したものを作って欲しいという依頼がありました。

 

まだ現物のNXRインスティンクトのバイクや、スペシャライズドのサドルを見て、フィッティングしていないので

エアロシートポストの2本ボルト止めのヤグラの加工が必要かどうか分かりませんが

タイムの純正エアロシートポストがあるので、それを見本にしてシートセットバックできる金具の原型を作りました。

 

あとはたまごさんのポジションを確認して、どの程度サドルを後ろへ引けばいいかを見て

レールの形状やサドルの幅に合わせて、現物合わせで上下のヤグラ金具を加工することになります。

レールの太さや断面形状に合わせてヤグラの溝を削り、溝とレールがぴったりフィットして、2本のボルトを締めて、走行中に緩まないようにします。

完全に手作りのオーダーメード製作となります。

もちろんパーツを加工するわけですから、どうしても最適ポジションを実現してほしいという要望があって、リスクを知っての自己責任での使用となります。

 

ショップのメカニックとしては、経験値として、ここまで加工しても大丈夫というノウハウや加工技術はあるでしょうが

万が一のリスクヘッジのために、製造物責任保険に加入しての加工が必要でしょう。

サドルのレールを上から押さえるヤグラは、ドラム型で中央に5mmの1ピッチのネジが切られているものが手に入りましたが

タイムのエアロシートポストの前側のボルトの径は7mmなので、ヤグラのネジは7mmの1ピッチにタップで切り直すことになります。

 

下側のヤグラは先端近くのレールが狭くなっているので、溝の内側を丸の金ヤスリ削って、狭くなったレールが収まるように加工します。

リューター、金ヤスリ、サンドペーパー、バイスプライヤー、7mmの1ピッチのタップ、テーパーリーマ、タップハンドルなどを用意して加工しました。

あとは現物合わせでレールをしっかりホールドしてヤグラが走行中に緩まないように仕上げます。

ではでは。

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