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月刊サイクルスポーツではおなじみのフリーライター藤下雅裕氏によるブログ「自転車生活」。
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藤下さんの「自転車生活」VOL.422

シマノの9100系デュラエースの変速が気になる

 

シマノのデュラエース、最新型の電動メカもメカニカルもリリースされています。

次はハイドロフォーミングのディスクブレーキに対応したDi2 デュアルコントロールレバーや

ハイドロフォーミングのディスクブレーキキャリパー、パワー測定機能付きのクランクセットの7月発売が待たれます。

クランクの位相によるパワーの大きさの変化や足の入力の方向による

パイオニアのパワーメーターのようなペダリングの評価機能が、このクランクには盛り込まれているので

それを表示できる純正のサイクルコンピュータのリリースも待たれます。

 

変速システムはとりあえず出そろいました。

9000系の旧モデルの電動メカ、シフトケーブルで操るメカニカルのいずれにしても

前後のインデックス変速のスムーズさには定評がありました。

最新の9100系のデュラエースのメカニカルも、Di2のリヤ変速機も、MTBのリヤ変速機に採用されていた

上ブラケットの部分のテンションスプリングを無くした、シングルテンションのシャドーデザインに変更されました。

ロードバイクで上ブラケットの出っ張りを低くして、路面などとのハードヒットを防ぐとか

軽量化の追求と言われてもシングルテンション化のメリットはピンときません。

 

上ブラケットと下ブラケットにテンションスプリングを内蔵した

ダブルテンションのスラントパンタグラフのいままでのモデルの方が、インデックス変速のスムーズさに関係する

フリーのスプロケットの歯先への、ガイドプーリーの歯先が一定間隔を保ちながらの追従性や

チェーンテンションが緩い場面でのチェーンの張りへの対応も素早いし

構造的にチェーンの張りを吸収できるキャパシティもダブルテンションのリヤ変速機の方が大きいと思うんですけど。

 

Di2もメカニカルもシングルテンションのリヤ変速気になって、プロのロードレーサーも採用している

ローギヤ30Tの大きいギヤ側の、インデックス変速のレスポンスはスムーズになっていい感じがします。

ところが、トップギヤ側は上プーリーとトップギヤなどの小さいスプロケットとの歯先間隔が開く傾向があって

Bテンションボルトの調整をトップギヤ側はシビアに行わないと、トップギヤやセカンドギヤなど

11T から13Tくらいまでの小さいスプロケットでの、インデックス変速のレスポンスがルーズになる傾向があります。

ダブルテンションのリヤ変速機では、本体の傾きを自動調整して、まずこういう傾向にはなりませんでした。

 

9100系デュラエースをフレームへ組み付けのときの、チェーンの斜めがけの状態でのリヤやフロントの変速機の設定や

内外のストロークの調整方法が旧モデルと変更されたことで、少し現場のメカニックに混乱が発生していますが

フロントチェーンリングの歯先の位置が内側に設定されて、アウターギヤの内側にあるスパイクピンや

アウターギヤの歯先との斜めにドライブするチェーンとの接触を防ぐための変更点は

ショートチェーンステーのフレームの設計などへ対応する、新設計のパーツを生かすための対策だそうです。

 

シマノも11段スプロケットのコンポーネントのチェーンのたすきがけのドライブをしないことを強く推奨しています。

パーツの消耗を早めたり、パワーの伝達効率が低下するからでしょう。

でも、インナーギヤ×トップギヤ、アウターギヤ×ローギヤもレースでもロングライドでも、使うときは使いますからね。

インナーギヤ×トップギヤにチェーンをかけて、クランクを逆転させて

トップギヤの歯先とガイドプリーとの間隔が接近し過ぎて、チェーン詰まりによるガチャガチャ音が発生しない

ぎりぎりの位置までBテンションボルトを緩めて、トップギヤ側のインデックス変速のレスポンスを追求しましょう。

 

というわけで、メカニカルのリヤ変速機も、チェーンを斜めにドライブする状態で使ってみましたが

チェーンのドライブ音は大きくなり、メーカー指定のアウターギヤ×ローギヤの長さに2コマ、3ピン分をプラスした長さで

インナーギヤ×トップギヤで、チェーンの張りが少し緩くなりましたが、使えないほどではありませんでした。

Di2の場合は、インナーギヤ×トップギヤと2段目への変速をしないモードに初期設定されているのを解除するアプリを立ち上げて

裏技で違う歯数を解除画面へ入力して、50×34Tでも制限を解除できるようにコマンドを入力して、インナーギヤの状態で変速してみました。

 

新型クランクはインナーギヤが内側に設定された分、チェーンタッチの解消によって、厳しいと言われる組み合わせでも何とか使えますね。

ただし、11Tトップギヤ、30Tローギヤのワイドスプロケットでは、トップギヤトセカンドギヤでは

Bテンションボルトを締め込んでリヤ変速機の傾きを後ろへ引いても、チェーンの張りが取リ切れませんでした。

ダブルテンションのリヤ変速機と違い、事実上使えませんでした。

この解除の作業は自己責任になりますよ。

と言うわけで今週は、2つのデュラエースの組み付けや調整の確認や

ブレーキ性能、インデックス変速、セミシンクロ変速とシンクロ変速、マニュアルインデックス変速など

2種類のプログラム変速も含めて、搭載したバイクで走り込んでみます。

ではでは。

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