- どうせかぶるならハードシェルのヘルメットにしようよ!
テレビ番組に出るサイクルナビゲータさん、
スポーツバイクで走るコマーシャルもそうだけど、 世の中にさらされるのだからハードシェルのヘルメットをかぶって 欲しいですね。
ノーヘルで髪の毛サラサラのビジュアルは自由で開放的でいいけど 、CMデュレクターは、それで転んでみれば!、 恐ろしいことをしていたと分かるでしょう。
特にスポーツバイクで走ることを世の中にアピールしている人は、 ハードシェルのヘルメットと、カスクとキャップ、 ノーヘルメットの、 転倒時や正面衝突の時の被害の違いをはっきり知った方がいいんじ ゃないかな。 そうしたら、
カスクにキャップやノーヘルメットで走る姿にはならないと思いま す。 カスクとキャップの組み合せでの登場は、「おしゃれで、
しかもプロテクションは考えていますよ」 というスタンスだと思いますが、 欧米の自転車用の強度基準をクリアしたハードシェルのヘルメット は、カスクとのプロテクション能力とは雲泥の差があります。 「
ヘルメットをかぶるかどうかは自己責任の問題で自由じゃないか」 そう、日本の法律では規制されていないので、 まったくその通りです。
でもね、スポーツサイクルで走ることは、
少なくとも時速30kmくらいは出るでしょう。 それは大げさな事ではありませんよね。 オーストラリアの道路交通法のバイクに関する法律を紹介しておき
ましょう。
例えばシドニーの繁華街をノーヘルメットでバイクで市民でも旅行 者でも走っていたとします。
シドニー市警のパトロールカーや巡回している警察官に止められま す。 身分を証明する書類の提示を求められます。
まずノーヘルメットでの公道の走行の交通違反の警告書を渡されま す。
次に歩道を走っていた場合は歩行者の安全を脅かしているので、 車道を走るように指示されます。 1回目のノーヘルメットの警告にも15000円くらいの反則金の
設定はあります。 でも、その道路交通法の警告書の説明の中に、
あなたは罰金を払うことにするか、 すぐにヘルメットを買いに行って手に入れることをこの場で誓うか 、 そして2回目のノーヘルメットの警告を受けたら違反金の支払いに なることを認めるか、それを選ぶことができると説明されます。
ライダーの安全を向上させるヘルメットの普及にはいい方法ですね 。
バイクで走る時にハードシェルのヘルメットをかぶることが義務化 されているのです。
しかもバイクは車道を走ることが決められているのです。
メッセンジャーが歩道をショートカットしたり、 信号無視で反則金の振込書と違反チケットを渡されていました。 自転車用のヘルメットメーカーのデータによると、
ハードシェルのヘルメットをかぶっていても、時速30kmで壁と 正面衝突すると、頭を打って死亡の可能性があります。
転倒した時も路面と頭がぶつかれば、頭が約1mの位置から倒れる わけです。
ヘルメットが無い頭が路面へ打ち付けられた時を想像してみてくだ さい。 ただ横へ転倒するだけではなく、
スポーツバイクで走っていれば時速20kmは出ているはずです。
側頭部を路面へ接触させて前へ進みます。
ノーヘルではどうなるのか。
ハードシェルのヘルメットをかぶっていれば、 アウターシェルが滑ってくれてショックを分散します。 さらにヘルメットの側頭部や後頭部にかけては、
転倒時に路面と接触することが多い事が解析されて強化されていま す。
アウターシェルと帽体の発泡スチロールが一体成型されたインジェ クション成型のヘルメットは、路面を滑り、 発泡スチロールのセルをつぶしてショックを分散して、 さらに大きな力には帽体が割れてショックを吸収して、 頭を守ってくれます。 転倒して、
擦過傷と肋骨の骨折はありました。
その夜から4日目くらいまで首周りが痛くなりましたが、 頭部にまったく傷はありませんでした。
これがノーヘルだったらどうなるかを想像してみてください。
それでもカスクやノーヘルメットを助長するビジュアルにこだわり ますか。
ではでは。