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月刊サイクルスポーツではおなじみのフリーライター藤下雅裕氏によるブログ「自転車生活」。
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藤下さんの「自転車生活」VOL.432
  • ブレーキレバーの利き始めの調整と開きの調整!

 

右前、左後ろ、バイクのブレーキレバーは右左どういう設定にしてますか。

ブレーキレバーは右が前ブレーキ、左が後ろブレーキというのが日本での一般的なスポーツバイクの組み方です。

ヨーロッパでは右が後ろブレーキ、左が前ブレーキという組み方も多く見られます。

 

左右のブレーキレバーの設定の違いの意味は色々言われていますが、慣れている方で組めばいいと思います。ランドナーもロードも、高校時代に自分でバイクを組むようになって、右が後ろブレーキで、左が前ブレーキの組み方になりました。

マイバイクは30年以上この組み方です。

 

自分なりの右レバーが後ろ、左レバーが前という設定の理由はあります。

それは右利きだからです。右手の方が微妙にブレーキレバーを引く力を加減して、ブレーキング時に後輪の荷重が減少してグリップ力が低下して、スリップしやすくなっている後ろブレーキの利きを調整できます。

ブレーキを利かせ始めると、バイクは慣性力が働いて前輪荷重になって、前輪タイヤは路面へ押し付けられる方向に力が加わり、グリップ力が高まります。反対に、後輪は浮き上がる方向に力が働き、グリップ力が低下します。

 

サイクルスポーツセンターの登坂路から下る、時速60kmからのフルブレーキングを、1日に何十本というブレーキの比較テストを経験して、色々なバランスでブレーキングしてみて、ちょっとでもタイヤのグリップ力を上廻って、ブレーキレバーを引き過ぎるとタイヤがスリップしてしまいます。

ブレーキングを開始するのと同時に腕を伸ばして、腰をサドルの後ろ端に移動して内股ではさみ、後輪へ荷重して、なるべく浮き上がりにくいようにして、基本的にはグリップを感じながら、タイヤを滑らせないように、前7分、後ろ3分のバランスでブレーキレバーを引くと、もっとも短い距離で止まれることが分かりました。

 

後輪へ荷重する腰の位置の移動も重要ですが、実はブレーキングを開始して,バイクが慣性力で前へ進む間も、前ブレーキレバーの引きを弱くして、後輪の浮き上がりを抑え、後ろブレーキの引きも細かく調整して、後輪タイヤのグリップ力を後ろブレーキのストッピングパワーが上廻らないようにして、後輪のスリップをできるだけ防ぎます。

ブレーキのかけ始めからバイクが停止するまで、前7分、後ろ3分のバランスでのブレーキレバーの引きではありません。

 

ブレーキをかけ始めて感じる前輪のグリップ感と、後輪のグリップを感じながら、滑りそうな方のブレーキレバーを引く力を緩め、前後のブレーキレバーを引く力を調整します。

滑りやすい後輪をスリップさせないようにするには、前のブレーキレバーをぎりぎりまで強く引いて、慣性力で後輪が浮き上がりそうなら前ブレーキを緩め、後ろブレーキを補助的に使って、もっとも短い制動距離で止まれます。

 

高速走行からのブレーキングは、かなりデリケートなブレーキングになります。

前後輪とも滑らせないブレーキングの基本テクニックは、時速20kmからのブレーキングで身につけると安全です。停止目標ラインを設定して、時速20kmで走って来て、その停止目標ラインでバイクの前輪の先端を停止させるように,左右のブレーキレバーを引いてブレーキングします。

時速20kmでも慣性力が働いて後輪はスリップしやすくなります。

後輪を滑らせないようにブレーキングすることがポイントです。

 

ブレーキングを開始すると、慣性力が働いて、前輪は路面へ押し付けられてグリップ力が高まるので、強くブレーキレバーを引くことで対応できます。

でも後ブレーキは同じように強くブレーキレバーを引くと、タイヤのグリップ力をストッピングパワーが上廻って、ホイールをロックさせてスリップさせやすいのです。

タイヤをスリップさせてしまうと、後輪が斜めに滑り出してバイクをコントロールできなくなって,スリップ転倒してしまうこともあります。器用な右手での操作なら、ブレーキングしながら後輪タイヤのグリップを感じ、細かくブレーキレバーの引きを調整して、スピードコントロールの操作をできるのです。

 

最近のシマノのデュアルコントロールレバーのメカニカルもDi2のブレーキレバーも、ブレーキレバーの初期の位置の設定、つまりブレーキレバーの開きを、ブラケットに埋め込まれているネジで調整できるようになっています。

ドロップバーの下を握って、人差し指と中指を伸ばした時に、第一関節がブレーキレバーへかかるように調整します。油圧のDi 2のデュアルコントロールレバーは、ブレーキレバーの後ろ側に2mmアーレンキーで回す、レバーの開きを調整するボルトが設定されています。ブラケットの下側には2mmアーレンキーで回す、利き始めの位置を調整するボルトが設定されています。

 

カンパニョーロのエルゴパワーシフターには、ブレーキレバーの初期位置の調整機構が付いていません。

グロータックのクイック部分へ取り付けて,ブレーキレバーの初期位置を狭くできる小物もありますが、自己責任で取り付けて、ブレーキレバーが近づくと、ブレーキレバーと変速レバーが内側に押された状態になり、変速性能に影響が出ることがあります。

カンパニョーロのメカニカルと油圧ディスクブレーキのH 11のブレーキレバーも、2本のボルトがあって、ブレーキレバーの初期位置の開きと、ブレーキの利き始めの位置を調整することができます。

 

スラムのブレーキレバーのメカニカルモデルは、調整ボルトを回してブレーキレバー初期位置の開きを調整できます。スラムレッドのeタップの場合は3段階に開きを調整できます。

スラムレッドのe タップの油圧ディスクブレーキのブレーキレバーの場合は、開きと利き始めを2本のネジで調整できます。

ブレーキケーブルで操作するメカニカルのブレーキキャリパーの場合は、ブレーキレバーをどこまで引いたら、ブレーキが利き始めるかを、ブレーキケーブルの張りで調整できます。

ブレーキケーブルの固定する位置を変えたり、マイクロアジャスターで利き始めの位置を調整できます。

 

ブレーキレバーを少し引いただけで利き始める方が好みのライダーもいるし、ブレーキレバーを引いて、ドロップバーとブレーキレバーとの間隔が1cmくらいで利き始めるようになる方がいいライダーもいます。

必ずバイクに股がり、乗る姿勢でブラケットを握ってブレーキレバーを引いたり、ドロップバーの下を握って指を伸ばしてブレーキレバーを引いて、利き始めの位置を確認して、ブレーキケーブルの固定位置の変更や、マイクロアジャスターで微調整します。

ブレーキレバーの引き幅をチェックするときは、親指でブレーキレバーを引いたり、引く方向が変わると、引く力が変わってしまうので、必ず乗る姿勢でブラケットとドロップバーの下の2カ所で引いて利き始めを確認して、ブレーキの利き始めを好みの位置へ調整します。

ではでは。

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