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月刊サイクルスポーツではおなじみのフリーライター藤下雅裕氏によるブログ「自転車生活」。
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藤下さんの「自転車生活」VOL.42
■フロントがチェーン落ちしてしまうときの解消法

フロントを変速したときにチェーン落ちの変速トラブルが起こることがある。
ギヤクランクのインナーギヤからアウターギヤへ変速したとき、
チェーンがアウターギヤの外側に落ちる場合。
また、アウターギヤからインナーギヤへの変速のとき
インナーギヤの内側にチェーンが落ちることがある。
これが「チェーン落ちやチェーン外れ」と呼ばれるフロントの変速トラブルだ。



■アウターギヤからインナーギヤ側へ変速

平地から上り坂のセクションに入り、アウターギヤで走っていて
フリーのスプロケットの一番内側のローギヤ(一番大きなギヤ)まで変速して
もっと軽いギヤ比が必要になり、ローギヤにチェーンをセットした状態で
フロントをアウターギヤからインナーギヤへ下り変速(内側へ変速)すると、
チェーンが斜めになって内側に引っ張られているので
フロント変速機の調整ができていてもフロント変速機のガイドプレートのしなりや
アウターギヤやインナーギヤのしなり、チェーンの動き、バイクの傾きなどの
タイミングなどの原因が重なると、チェーンがインナーギヤの歯先を通り越して、内側に外れる可能性がある。



■チェーンを内側へ落とさない変速テクニック

そこで、ロードレースの選手は一瞬足が重くなることより
チェーン落ちを避ける変速テクニックとしてインナーギヤに変速するときは、
フリー側をローギヤから2〜3段重いギヤに変速して
チェーンが内側へ引かれている状態を解消してインナーギヤへ変速しているという。
しかし、走る前に前後変速機を内外へ動かしてチェーンが外れないかのチェックと
その具合を見て内外のストローク調整ボルトで調整すればチェーン落ちの可能性を減らせる。



■チェーンを外側へ落とさない変速テクニック

インナーギヤ側への下り変速よりチェーン落ちの可能性は低いが
変速調整をしていても、アウターギヤの外側へチェーン落ちすることがある。
フリーのトップギヤにチェーンのかかった状態で
フロントをインナーギヤからアウターギヤへ変速すると
チェーンが
外側へ引っ張られているのでチェーンを押し上げるガイドプレートやアウターギヤの変形も加わりアウターギヤの外側へチェーンが落ちることがある。
それを防ぐにはクランクを踏み込む力を緩めたり
フリー側を2〜3段目に変速してチェーンが外側へ引っ張られている状態を解消してから
アウターギヤ側へ変速するテクニックを使うとチェーン落ちを防げる。



■ガイドプレートのオーバーストロークが原因の場合

フロント変速機は金属製やカーボン製のガイドプレート(羽)でチェーンを押して変速する。
フロントのインナーギヤの内側や、アウターギヤの外側へチェーン外れる場合
フロント変速機のガイドプレートのオーバーストローク(内外への移動幅が大きすぎる)が原因の可能性がある。
ガイドプレートのストローク調整は、アウターギヤの外側へチェーンが落ちる場合は
H側(ハイ側)を4分の1回転ずつ時計方向へ締め込んで、チェーンが外側へ落ちないところまで締める。
インナーギヤの内側へチェーンが落ちる場合は、L(ロー・インナーギヤ側)のストローク調整ボルトを時計方向へ4分の1回転ずつ
チェーンが落ちないところまで時計方向へ締める。
これでオーバーストロークを解消できる。



■シマノの変速機のオーバーストロークによるチェーン落ちに対応

シマノの場合は左レバーの、フロント側変速レバーとブレーキレバーを兼ねる
大変速レバーを内側へ押して、アウターギヤ側へ変速するとチェーンが外側へ外れた場合。
落ちたチェーンを手で引いてアウターギヤの歯先へチェーンを戻す。
次の作業は、ガイドプレートのH側(ハイ側)ストローク調整ボルトを
4分の1回転ずつ締めて変速してみてチェーンが外れないか確認して
ガイドプレートの外側へのオーバーストロークを解消する。
さらに、大変速レバーを内側へ押してアウターギヤ側へ変速した状態で
アウター(外側)ガイドプレートの内側と、アウターギヤにセットされたチェーンがぎりぎり接触しない間隔になるようH側のストローク調整ボルトを動かす。



■フロント変速がうまくいかない原因?

それまでは変速レバーを操作すると、
フロント変速機がチェーンをアウターギヤやインナーギヤへスムーズに移動できていたのに
メンテナンスしないで走っているとスムーズに変速しなくなることがある。
その主な原因はシフトワイヤーのたるみだ。
ダウンチューブやシフトワイヤーにセットされたアジャスターを反時計方向(張る方向)へ4分の1回転ずつ回して変速して状況を確認しよう。
その他には、外側ガイドプレートの先端から2分の1までの向きが
アウターギヤの面に並行になるようフロント変速機そのものの取り付け角度が調整されているか確認しよう。
そして、もう1つ重要なのが外側ガイドプレートの下端と
アウターギヤの歯先との間隔が1〜2mmの範囲に収まっていること。
ガイドプレートの向きと同時にフロント変速機を取り付ける高さも調整する必要がある。
さらに、アウターギヤからインナーギヤへチェーンが移りにくい下り変速の不良もある。
シフトワイヤの張りすぎやガイドプレートの内側へのストローク不足や
ガイドプレートの向きや高さの調整不足をチェックしよう。
とにかく変速不良が起こったらプロにチェックしてもらうことをお勧めします。
変速不良による歯飛びなどは、踏み込んだ時にバランスを失ったリすることもあり危ないからだ。


ではでは。
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