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月刊サイクルスポーツではおなじみのフリーライター藤下雅裕氏によるブログ「自転車生活」。
藤下さんの「自転車生活」VOL.434

■プロメカニックに任せたほうがいいチェーンの接続

 

シマノのチェーンに限ったことではありませんが、変速性能がこれだけ高くなったシステムになっているのに、チェーンのトラブルが発生しています。

チェーン切れのほとんどの原因は、コネクティングピンによる接合作業の不良によるプレートからのピンの抜けのトラブルです。

 

あまり見ないのがねじりん棒のようにチェーンがねじれる現象です。

チェーンが11段になってナロータイプなので、構造的に強度不足なのかな。

 

90年、シマノが手元シフトのインデックス変速になって、ペダリングと変速のタイミングが変化しました。

チェーンの動き始めるきっかけになる位置が、リヤスプロケットの歯先形状にも、チェーンリングのスロープやスパイクピンも設定されて、チェーンのプレートも面取り加工されて、変速性能を高めています。

変速のテクニック的にも変わっています。踏み込むペダリングをしながら変速するようになって、チェーンやスプロケットの歯先にストレスがかかります。特に電動メカのフロント変速は、モーターの力でチェーンケージが押され、チェーンへ斜めに力がかかります。これがチェーンのねじれの原因でしょうね。

 

現在、シマノのチェーンはクイックリンクで専用工具を使ってつなぐ方式と、アンプルタイプコネクティングピンで、チェーン工具で押し込んでつなぐ方法があります。

2種類のパッケージでチェーンが用意されています。パッケージの違いは下の方につなぐリンクの小物(クイックリンク)のイラストが入っているので分かります。

シマノのクイックリンクでつないだり切ったりするには、専用の3つまたのプライヤーが必要です。1度使ったクイックリンクは再利用してはいけません。

 

まずチェーンの長さを決めるには、シマノの指定するアウターギヤ×ローギヤにチェーンをかけて引っぱりながら上下に重ね、チェーンのリンクピンの重なる位置が、上下に並べたチェーンで一致する場合と、リンクピンが少しずれる場合でチェーンを切る長さが違います。

 

一致する場合はプラス1ピン、ずれている場合はプラス3ピン分の長さにするか判断して、チェーンの長さを切ります。

 

クイックリンクの場合は左右インナーリンク、アンプルタイプコネクティングピンの場合はフリー側がインナーリンク、チェーンリング側がアウターリンクになるように切ります。

 

シマノのクイックリンクで接続するので、チェーンを切る場合は、シマノの指定するチェーン工具や方法で決めた長さで、しかも、左右から来るチェーンの末端はインナーリンクになるように切ります

接続するクイックリンクのピンは1ピン分に相当します。何だかもう分からなくなったでしょう。

図やディーラーズマニュアルの作業手順を見ていても少し分かりにくいです。クイックリンクは、チェーンのアウタープレートに1本のピンが付いていて、内外2つのプレートを合わせて、ピンの先をお互いのプレートに開けられている溝に合わせて差し込んで、専用の工具でチェーンを引っ張って、ピンの先端をスライドさせてチェーンを接続できます。

 

アンプルタイプのコネクティングピンで、新品のチェーンを取り付ける場合も、チェーンは表側が刻印のある側になります。チェーンリング側からくるチェーンの末端はアウターリンクにします。シマノの指定するアウターギヤ×ローギヤにチェーンをかけて、指定の方法でチェーンのピンの重なりやズレを確認して長さを決めます。1リンクか3リンクプラスにするか判断して、リヤディレラー側からくるチェーンをインナープレートが末端になるように切ります。

 

チェーンの設定は、フロント変速機のチェーンケージを通し、トップギヤにかけて、上プーリーに通し、プーリーケージの爪やピンの内側に通してから下プーリーへ通して、チェーンの末端のアウターリンクとインナーリンクを重ねて、11段用の先端が尖ったアンプルタイプのコネクティングピンを通します。

チェーン工具の矢の先端をコネクティングピンの中心に合わせて、ハンドルを回して押し込んで行くと、最初に軽く抵抗が発生して、さらに押し込んで行くと一旦スムーズの入り、矢で押しているピンの頭がチェーンのアウタープレートと同一面になる時に、再び抵抗が発生して乗り越し感があります。

 

それ以上押し込む必要はありません。ピンの頭がアウタープレートの面より出っ張りがない状態まで押し込み完了です。

裏側に出っ張ったアンプル部分をチェーン工具矢プライヤーで折って、つないだ部分のチェーンが抵抗なく動けば作業完了です。

抵抗がある場合は左右へこじってスムーズに動くようにします。

でもこのピンの頭の押し込み具合は重要です。

押し込み過ぎても、浅過ぎてもチェーン切れなどのトラブルになるからです。

 

プロはこのシマノのアンプルタイプコネクティングピンの、アウタープレートと同一面までという、微妙な押し込み加減を何度も経験していて、確実な接続をできます。アマチュアなら、押し込み過ぎたり、浅過ぎたり、アウタープレートの表面と同一というのはなかなか加減が難しいものです。チェーン工具があれば誰でもできそうな接続作業ですが、アンプルタイプコネクティングピンを押し込むシマノのチェーンの接続作業は微妙です。

 

カンパニョーロの11段用チェーンは、特殊なセパレートタイプのアンプルタイプピンを使用します。

ピンの末端を、アウタープレートの面から0、1mm出るように矢で押し込んで、ピンにさし込まれている先端を抜き取って、ピンを差し込んだ反対側から、専用の閉鎖機構付きのチェーン工具の矢をピンの先端へ押し当てて、2分の1回転矢を締め込んでピンの末端をかしめるカンパニョーロの11段チェーンのピンでの接合も技と経験が必要で、プロメカニックに任せた方がいいと思います。

チェーン切れや変形やチェーンの動きの重さのトラブルは、インデックス変速性能のうんぬんではなく、本当に命に関わりますから。

ではでは。

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藤下さんの「自転車生活」VOL.433

■プロメカニックに任せたほうがいいチェーンの接続

 

シマノのチェーンに限ったことではありませんが、変速性能がこれだけ高くなったシステムになっているのに、チェーンのトラブルが発生しています。

チェーン切れのほとんどの原因は、コネクティングピンによる接合作業の不良によるプレートからのピンの抜けのトラブルです。

あまり見ないのがねじりん棒のようにチェーンがねじれる現象です。チェーンが11段になってナロータイプなので、構造的に強度不足なのかな。

 

90年、シマノが手元シフトのインデックス変速になって、ペダリングと変速のタイミングが変化しました。

チェーンの動き始めるきっかけになる位置が、リヤスプロケットの歯先形状にも、チェーンリングのスロープやスパイクピンも設定されて、チェーンのプレートも面取り加工されて、変速性能を高めています。

変速のテクニック的にも変わっています。踏み込むペダリングをしながら変速するようになって、チェーンやスプロケットの歯先にストレスがかかります。特に電動メカのフロント変速は、モーターの力でチェーンケージが押され、チェーンへ斜めに力がかかります。これがチェーンのねじれの原因でしょうね。

 

現在、シマノのチェーンはクイックリンクで専用工具を使ってつなぐ方式と、アンプルタイプコネクティングピンで、チェーン工具で押し込んでつなぐ方法があります。

2種類のパッケージでチェーンが用意されています。パッケージの違いは下の方につなぐリンクの小物(クイックリンク)のイラストが入っているので分かります。

シマノのクイックリンクでつないだり切ったりするには、専用の3つまたのプライヤーが必要です。1度使ったクイックリンクは再利用してはいけません。

 

まずチェーンの長さを決めるには、シマノの指定するアウターギヤ×ローギヤにチェーンをかけて引っぱりながら上下に重ね、チェーンのリンクピンの重なる位置が、上下に並べたチェーンで一致する場合と、リンクピンが少しずれる場合でチェーンを切る長さが違います。

一致する場合はプラス1ピン、ずれている場合はプラス3ピン分の長さにするか判断して、チェーンの長さを切ります。

クイックリンクの場合は左右インナーリンク、アンプルタイプコネクティングピンの場合はフリー側がインナーリンク、チェーンリング側がアウターリンクになるように切ります。

 

シマノのクイックリンクで接続するので、チェーンを切る場合は、シマノの指定するチェーン工具や方法で決めた長さで、しかも、左右から来るチェーンの末端はインナーリンクになるように切ります。

接続するクイックリンクのピンは1ピン分に相当します。

何だかもう分からなくなったでしょう。図やディーラーズマニュアルの作業手順を見ていても少し分かりにくいです。クイックリンクは、チェーンのアウタープレートに1本のピンが付いていて、内外2つのプレートを合わせて、ピンの先をお互いのプレートに開けられている溝に合わせて差し込んで、専用の工具でチェーンを引っ張って、ピンの先端をスライドさせてチェーンを接続できます。

 

アンプルタイプのコネクティングピンで、新品のチェーンを取り付ける場合も、チェーンは表側が刻印のある側になります。

チェーンリング側からくるチェーンの末端はアウターリンクにします。

シマノの指定するアウターギヤ×ローギヤにチェーンをかけて、指定の方法でチェーンのピンの重なりやズレを確認して長さを決めます。

1リンクか3リンクプラスにするか判断して、リヤディレラー側からくるチェーンをインナープレートが末端になるように切ります。

 

チェーンの設定は、フロント変速機のチェーンケージを通し、トップギヤにかけて、上プーリーに通し、プーリーケージの爪やピンの内側に通してから下プーリーへ通して、チェーンの末端のアウターリンクとインナーリンクを重ねて、11段用の先端が尖ったアンプルタイプのコネクティングピンを通します。

チェーン工具の矢の先端をコネクティングピンの中心に合わせて、ハンドルを回して押し込んで行くと、最初に軽く抵抗が発生して、さらに押し込んで行くと一旦スムーズの入り、矢で押しているピンの頭がチェーンのアウタープレートと同一面になる時に、再び抵抗が発生して乗り越し感があります。

 

それ以上押し込む必要はありません。ピンの頭がアウタープレートの面より出っ張りがない状態まで押し込み完了です。

裏側に出っ張ったアンプル部分をチェーン工具矢プライヤーで折って、つないだ部分のチェーンが抵抗なく動けば作業完了です。

抵抗がある場合は左右へこじってスムーズに動くようにします。

でもこのピンの頭の押し込み具合は重要です。押し込み過ぎても、浅過ぎてもチェーン切れなどのトラブルになるからです。

 

プロはこのシマノのアンプルタイプコネクティングピンの、アウタープレートと同一面までという、微妙な押し込み加減を何度も経験していて、確実な接続をできます。

アマチュアなら、押し込み過ぎたり、浅過ぎたり、アウタープレートの表面と同一というのはなかなか加減が難しいものです。チェーン工具があれば誰でもできそうな接続作業ですが、アンプルタイプコネクティングピンを押し込むシマノのチェーンの接続作業は微妙です。

 

カンパニョーロの11段用チェーンは、特殊なセパレートタイプのアンプルタイプピンを使用します。

ピンの末端を、アウタープレートの面から0、1mm出るように矢で押し込んで、ピンにさし込まれている先端を抜き取って、ピンを差し込んだ反対側から、専用の閉鎖機構付きのチェーン工具の矢をピンの先端へ押し当てて、2分の1回転矢を締め込んでピンの末端をかしめるカンパニョーロの11段チェーンのピンでの接合も技と経験が必要で、プロメカニックに任せた方がいいと思います。

チェーン切れや変形やチェーンの動きの重さのトラブルは、インデックス変速性能のうんぬんではなく、本当に命に関わりますから。

 

ではでは。

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